アスベスト(石綿)は、1960年代から1990年代にかけて大量に輸入され、耐熱性、電気絶縁性などが高いことから、その大半が建材として建築物に使われてきました。しかし、アスベストによる健康被害が深刻な社会問題となり、吹付けアスベストが1975年から禁止されて以降、数次にわたってアスベストに関する製造や使用などの規制が強化されました。2006年9月からは一部の用途を除いて、アスベスト及びアスベストをその重量0.1%を超えて含有するすべての物の製造、輸入、譲渡、提供及び使用が禁止されています。 アスベストはこれまでに約1,000万トンが輸入されています。アスベストが使われた建築物の老朽化が進み、建て替えや改修の時期を迎えているなかで、これらのアスベストを安全かつ早期に処理することが求められています。今回は、主に建築物に使われているアスベストの除去技術について、その概要をご紹介します。 ※外部リ