(A-E)(A-5E)=(A-E)(u v) (ただし、u、v は、A-5E の列ベクトル) 右辺を計算して、 (A-E)(A-5E)=(A-E)(u v)=((A-E)u (A-E)v)= 0 なので、 (A-E)v=0 となり、 A-5E の列ベクトル v が、固有値 1 に属する 固有ベクトルになることが分かる。固有値 5 に属する固有ベクトルの求め方も同様。 (注意) 固有ベクトルを求める正統的な方法は、不定な連立方程式を解かなければならな い。たとえば、上記の例では、k=1のとき、連立方程式 2x+3y=x , x+4y=y の解は、x+3y=0 を満たす全てのx,y となる。 このことから、固有ベクトルが求められる。k=5のときも、同様。 正統的な解法に比べて、裏技の解法は、単に行列の成分計算に帰着されているので、容 易に、固有ベクトルが求められることに驚かされる。 (