ドナルド・トランプ米国大統領の"自壊"が始まった。大統領就任以来、トランプ大統領は強引な態度や傲慢な発言、ツイッターを通しての虚偽情報の発信を繰り返してきた。メディアの批判も無視し、唯我独尊ぶりを誇示していた。だが、ジェームズ・コミーFBI(米国連邦捜査局)長官の解任を契機に、トランプ大統領を取り巻く情勢は一気に変わった。司法省が独立性の高い特別検察官を「ロシアゲート」の調査のために任命したのだ。 厳しい批判の中でもトランプ大統領を守り続けていた与党共和党の中にも、トランプ大統領を批判する動きが顕在化している。民主党議員は言うまでもなく、共和党議員の中からもトランプ大統領の弾劾を求めるべきだという声が聞かれ始めている。リベラル系のメディアにとどまらず、保守系のメディアも「弾劾」という言葉を使い始めている。 トランプ大統領に何が起こったのか。経過を追ってみよう。 コミー前FBI長官の不可解な
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