外務省が2016年度の内定者に課す「目標」が、話題を呼んでいる。英語力テスト「TOEFL」で、100点以上を獲得しろ、というのだ。 TOEFLというのは、アメリカのNPO法人が実施している非英語圏出身者に対する英語力判定テストである。満点は120点。リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つの項目によって、英語力が測られる。 100点というのは、日本でしか英語を学んでこなかった学生にとっては、なかなか高いハードルだ。 だが、アメリカの一流どころの大学では、100点は足切りラインである。大学院なら110点以上を要求されることもある。 日本人の英語下手はよく知られているが、TOEFLの平均スコアも、先進各国に比べ著しく低い。 '14年のデータによると、日本人の平均スコアは70。G7国を見ると、アメリカ87、カナダ95、イギリス91、フランス87、ドイツ96、イタリア90と、日本