ワーナーミュージックの全世界の音楽カタログを取り仕切るティム・フレイザー-ハーディング氏は、レッド・ツェッペリンやフリートウッド・マックらが残した名作の宣伝戦略を担った人物だ。 ストリーミングのおかげで、昔の音楽にも数多くのチャンスが巡るようになってきた。フレイザー-ハーディング氏はローリングストーン誌の取材に対し、過去のヒット曲をリバイバルさせる際の苦労と喜びを語ってくれた。 ー音楽業界全体におけるご自身の役割をどのように見ていらっしゃいますか? 音楽業界に携わることかれこれ30年経つが、カタログ・ビジネスをやるなら今が最高に面白い時期だよ。バランスを考えなくてはいけない仕事だからね。ストリーミングはどんどん拡大し続け、音楽業界全体の成長に貢献している――。だが、媒体(CDやアナログ盤など)の売上が高い伝説的なアーティストもいる。加えて消費者の幅も広がって、常に特定のアーティストを応援す