<玄界灘を挟んで並ぶ日本と韓国は、排他的なところでも似ているのか......> 日韓を行き来しながら暮らしていると、今どこにいるのかわからなくなることがある。街のカフェで仕事をしながら、ふと、ここはどこ? ソウル? 東京? 加齢のせいだろうか。以前、先輩がもらした言葉を思い出す。 「年をとると季節がどっちに向かっているかわからなくなる。これから夏に向かうのか冬に向かうのか」 春と秋はとても違うのに、一瞬わからなくなる。体感が似ているからだろうか。ソウルと東京も同じだ。似ているところが多すぎる。 2021年3月、一人のスリランカ人女性が名古屋の入管施設で亡くなった。ウィシュマさんは死亡当時33歳、施設内でのひどい虐待は日本社会を驚愕させた。 「今の時代に、こんなにひどいことが起きているとは......」 信じられないようなことは、その3カ月前に韓国でも起きていた。2020年12月20日、京畿