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  • 百閒は日本の古本屋に乗って - キッチンに入るな

    内田百閒が好きなのだけど、じつはそんなに読んでいない。そんなに読んでないのに好きだったという、要領を得ない話をこれから書く。 2002年から刊行の始まった、ちくま文庫の内田百閒集成でわたしははじめて百閒の書くものに触れた。『阿房列車』を読み『立腹帖』を読み、真面目な顔で理屈を通しているうちに変なことになっていく調子と、簡素で鮮やかな状況描写が気に入って、これはいくらでも読めそうだし読みたいと思ったのに、そのあと『冥途』収録の短篇小説を読んで――具体的には「冥途」と「豹」、なにより「山高帽子」、そして「白子」の冒頭を読んで――あ、これでもういっぱいだと直覚した。この人の書くものをこれ以上読まなくても、もうこれで自分にとってこの人の文章が与えてくれるものは限度まで受け取った、と思った。「白子」の冒頭を引用する。 《私は誰とも議論をしたのではないのに、独[ひとり]で腹を立てていた。神がいると云う

    kissenger8
    kissenger8 2019/06/05
    ひゃッ先生があれだけ嫌った「新かな表記で作品が延命させられる」現状は、弟子としてひどい仕打ちを受けた見送亭夢袋こと中村武志による復讐なので『百鬼園先生と目白三平』は読むにしても最後がいいです(=お節介
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