今回は狡兎良狗(こうとりょうく)です。 ?? 狡兎は、すばしこいうさぎ、良狗は良い猟犬です。 うさぎを狩るときは、猟犬は大切にされるけど、うさぎを狩り終ったら、用済みだってことです。 われわれ、社会人と同じか、世は無常じゃ。 いつの時代も、そういうことです。意味は、活躍したヒトでも用が無くなれば、捨てられる、ということ。 出典は「史記」でした。
今回は多々益々(たたますます)です。 おお、なんか、勢いと言うか、元気な感じだね。 多ければ、多いほど良い。と言う意味です。 そりゃ、そうだ。だいたいそうだ。 もともとの意味は、中国の漢王朝を作った劉邦と部下の韓信との会話で、劉邦が、自分はどのくらいの兵の将としての器か、と韓信に聞いたところ、「十万くらいでしょう」と答えたので、では「君は?」と聞いたところ「多々益々(たたますます)弁ず。」と答えました。多ければ多いほどよく使いこなします。と言う意味です。 なんか、深い意味があるんだね。でも上司にこんなこと言っていいのかな? ですから韓信の最後は悲惨なんですね。結局、殺されてしまいました。才能あるが故のうかつさですね。 上司より自分が上、と言ったのは油断でしたね。 出典は「漢書」でした。
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