翻訳者。洋酒の研究家でもあり、ワイン、カクテルに関する訳書、著書がある。近年はPerlプログラマとしても活動中。 インタビュアー:佐藤千賀子(さとう ちかこ) (株)リリーフ・システムズ 翻訳出版企画 2007年春、 “インド式”とうたった算術の本が書店の棚を賑わせていました。『インド式秒算術』(日本実業出版社刊)もそのブームの牽引役を果たしたタイトルのひとつです。なにしろ計算問題が主役の本ですから、翻訳は数学に明るい方に……ということで、お願いしたのがこの方、石垣憲一さんです。東大に数学で入学し、ラテン語で卒業したという、まさに“文理両道”の翻訳者でした。 佐藤:この本の訳を依頼されたとき、石垣さんご自身はインド式数学なるものをご存じでした? 石垣:「インド式」というタイトルにはなじみがなかったですけれど、数学の内容自体は、受験生ならたぶん中学・高校の頃から何となく知っているようなもの