新たな脆弱性が見つかった。それはキーボードをタイプする時の音だ。 カリフォルニア大学バークレー校(UCB)の研究者によると、キーをタイプする際に出る音を録音し、各キーから出る音の違いを分析して、入力された文字を割り出すことが可能だという。また、一般ユーザーは毎分300文字程度しか入力しないため、ユーザーがキーを叩いている間も、個々の音を分離するための十分な時間がとれるという。 UCBの研究者らは、ユーザーがキーボードをタイプしているところを録音した10分ほどのサンプルをいくつか用意した。そして、あるアルゴリズムを使って分析した結果、入力された文字の最大96%を再現することができたという。 このテクニックは、周囲で音楽が流れていたり、携帯電話の呼び出し音が鳴っていても、問題なく使えた。また、ごくふつうの録音用機器を使って、いわゆる「静音型」キーボードの音を録音した実験でも機能した。 このテク