カラヤン時代のベルリン・フィルは レアル・マドリッド顔負けの宇宙軍団だ。 もう名手名手!有難みが薄れるかの如き名手のオン・パレード。 今回はその中でティンパニ・パートを取り上げてみたい。 ティンパニといえば、その魅力は「音」。 楽器なんだからそりゃ当然なんだけど、 特にティンパニはビートを刻み続けたりするわけじゃないのでテクニックが見えにくい。 そのぶん、たった「一音」が勝負を分けたりするのだ。 1970年代のベルリンには、テーリヒェンとフォーグラーという2人の名手がいた。 今回はその凄い音が聴ける部分を紹介しよう。 1. チャイコフスキー交響曲第5番 録音:1971年 チャイコフスキーはカラヤンの資質によく合っているので名演が多く、 特に交響曲は4~6番を生涯に何度も繰り返し録音している。 その中でもティンパニの凄音が聴けるのが71年録音の第5番だ。 第4楽章コーダ直前の連打!! ここで