2020年10月04日09:00 カテゴリ十里桃花 三生三世十里桃花-永遠の桃花 81 今になって思い返すと、あの時の瑶光上神は嫉妬に目がくらんでいた、誤解とはいえ、若造な私はあまりにも言葉を選べずにいたために、回避できるはずの誤解を解けないものに変えてしまった、その後二日間の辛い処遇もまた、自業自得というものだ。 瑶光上神の水の牢は、普通の水の牢と少し違っていた。最初はただ腰までの水だったが、人をいれると、水は少しずつ嵩を増し始めた、水は腰から上へ、頭まで使った。頭まで水に浸かっていたが、溺れることはない、ただ常時窒息する苦しみを味わわせるだけ。もし、ずっと窒息していれば、時間が経つとその窒息感に慣れるかもしれないが、しかし、一時間ほど窒息感を感じた後、水は少しずつ引いてゆき、一息つかせてから、また最初から始まるのだった。 私は長年遊び惚けていたので、全力尽くしても、上神に適うはずもなく