珍しく仕事の話をします。 「秋葉原通り魔事件」のケーススタディーを通して警備員が普段どんなことを考えているのかを知っていただければと思います。 Cace 25歳男性が運転する2tトラックが赤信号の信号待ちの列を追い越し交差点に進入、歩行者を次々と跳ねた。車から降りた男性は救護に当たっていた警官や通行人をダガーナイフで刺し、死傷させた。 まず「どんな武術の達人であってもトラックを素手で止められる人間などいない」という基本的なことを抑えておきましょう。 ここで重要なのは、警備員の仕事は警備する対象の安全を守ることであって、犯罪者をカッコよく取り押さえることではありません。犯罪者を捕まえるのは警察の仕事です。 したがって、どうやっても手の出しようがない場合、守る対象を退避させることになります。 じゃあどの段階で退避させられるか。「トラックが突っ込む直前」と「トラックが突っ込んだ直後」のふたつの時