バラスト水(バラストすい、英語: ballast water)とは、船舶のバラスト(ballast:脚荷[1]、底荷、船底に積む重し)として用いられる水のこと。 貨物船が空荷で出港するとき、港の海水が積み込まれ、貨物を積載する港で船外へ排出される。 含まれている水生生物が外来種として生態系に影響を与える問題[2]から、国際条約による規制が進められている。 船舶、特に貨物船は積載貨物などの重量を含めて設計されているため、空荷だと様々な支障が生じる。 遭難の危険:船の重心が上がり、復原性が低下(転覆し易い)し、喫水が下がる(浮いてしまう)ため、横波や横風に対して不安定になる。また、外力に対する応力強度が低下する。 衝突の危険:喫水が下がると船橋視界が妨げられ、自船周囲の死角域が拡大し小型船が見えなくなる。 推進効率が低下:プロペラが水面近くなるので、軸動力が推進力に変換される効率が下がる。甚だ