【ワシントン=山田哲朗】コウモリから初めてインフルエンザウイルスが見つかり、米疾病対策センター(CDC)が米科学アカデミー紀要に発表した。 CDCは2009~2010年、中米グアテマラでコウモリ21種316匹を捕まえ検査、3匹からインフルエンザA型の新種ウイルスを検出した。 新ウイルスは、現状では人間にうつらないと考えられる。しかし、鳥インフルエンザのように、ウイルスが動物の体内で組み替えを起こし、人間に感染するよう変異する恐れがある。 コウモリはエボラ出血熱や新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)でも感染源になったとみられている。CDCは「人間のインフルエンザの新たな感染源として監視が必要だ」としている。