「臨時・暫定・特定国家論」を続けたい。 ガソリン価格が下がっている。筆者が住む京都市では1リットル=80円台のスタンドも登場して話題を巻き起こしてる。1995年まで、ガソリン価格の低下は円高によると説明されてきた。この3年で為替は1ドル=80円から125円まで安くなっている。実は円は50%以上も暴落している。円は暴落しているのに輸入インフレは一切起きていない。これも日本経済の7不思議だ。 ガソリンに限って言えば、価格下落が始まったのは皮肉にも円安に転じた後の1996年からである。通産省が4月からの「特石法」廃止を決めてからだ。マスコミは、海外の安いガソリンが輸入されれば国内でガソリン価格も破壊されると書き立てた。さっそく大手商社やJA農協が韓国から輸入を始め、本当に価格が下がり続けた。 ●ライオンズ石油のガソリン輸入を阻止した通産省 ガソリンが安くなることにけちをつけるのではない。「特石法