スパルタの劇場跡 紀元前10世紀ころに祖先がギリシア北方からペロポネソス半島に侵入し、ミュケナイ時代の先住民アカイア人を征服しヘイロタイ(奴隷)にした。伝説では、紀元前1104年にエウリュステネスが建国したとされる。 紀元前8世紀から7世紀にかけて無法状態を経験したことは、ヘロドトスやトゥキュディデスにより伝えられている。社会的な不満から社会改革の動きが活発化し、リュクルゴスと呼ばれる伝説的立法者によって秩序がもたらされた。リュクルゴスは、諸国遍歴の末、この制度をスパルタに成立させ、スパルタ市民はリュクルゴスの制度に基づいた社会生活を営んだ。土地の均等配分、長老会設置、民会設置、教育制度、常備軍の創設、装飾品の禁止、共同食事制がその基本である。 紀元前743年、スパルタは自分たちの部族の統一もままならない中、西の隣国、メッセニアを征服した(第一次メッセニア戦争)。この戦争はスパルタがギリシ