しつこいようだが近年、知り合いを増やしたいとか、みなでワイワイ騒ぎたいとか、飲み会で朝まで酔いたいとか、グループ旅行に行きたいなどといった思いはほぼ消滅し、「とにかく1人になりたい」という“孤独願望”が劇的に高まっている。 それだけに当然、渋谷あたりで勃発しているハロウィーンにまつわるから騒ぎ的な事象に参入することは今年も一切ない見込みなのだが、で、何をしていたかというと筆者は1人、神奈川北西部の山の中にある、晩秋にさしかかり静まりかえった「相模湖」にいた。 もともとは本紙レジャー面の温泉連載取材で近くを訪れていたのだが、相模湖畔を通った際、湖に浮かぶ「あるもの」が目に入って、いてもたってもいられなくなった。そう、カップルなど2人組でペダルをこいで操舵して湖面を進む、白鳥型の「スワンボート」である。 見よ、相模湖に浮かぶスワンボートの雄姿。係員から「お1人様でスワンボートとは…珍しいですね