上海の株式市場の暴落が世界経済に大きな影響を与えている。中国政府は市場介入で株価を維持しようと躍起だが、その結果はまだ見えない状況だ。 中国の「日本企業いじめ」はここまでひどい! チャイナハラスメントの恐ろしすぎる実態(1) しかし、中国経済には株価以外にも根本的な問題がある、と指摘するのは、長年中国ビジネスに携わってきた松原邦久氏である。松原氏は自動車メーカー・スズキの北京事務所首席代表などを務めた人物。その経験をもとにした近著『チャイナハラスメント 中国にむしられる日本企業』の中で、松原氏は新しい技術を生むことができない中国の「病」を指摘している。これを読むと、中国企業の株価はそもそも実態以上に上がりすぎていたのではないかという疑問が拭えないのである。 (以下は同書より) 中国の技術者は、海外から導入された技術がどのように利用されているのかをよく知っています。ある中国の企業が外国から