貧困は太る、低学歴は太る、ローンがあると太る…… 恐ろしい「肥満の経済学」 経済学は、人間の見かけや性格までも、解き明かすことができる。近年、解明が進んで注目されているのが、「肥満」の経済学的な背景だ。 それが明らかにしている事実には、次のようなものがある。 「学歴が低いほど、肥満になりやすい」 「所得が低いほど、肥満になりやすい」 この分野の研究の第一人者は、中央大学経済学部の古郡鞆子教授だ。労働経済学が専門の古郡教授の近著『肥満の経済学』は、肥満の経済学的な背景をあざやかに分析している。 また、大阪大学社会経済研究所の池田新介教授らによる「21世紀COEプログラム」も、肥満を生み出しやすい人間の「性格」を抽出し、注目されている。この研究からは、 「せっかちな人ほど、肥満になりやすい」 「ローンがある人ほど、肥満になりやすい」 ということが判明している。 古郡教授や池田