前回は減価償却の考え方と、「耐用年数」と「減価償却費」についてご紹介しました。減価償却とは、劣化していく状態を取得時点で一括で費用にするのではなく、使用期間にわたって費用にしていくことで、決算整理でこの費用を計上する時の勘定科目が「減価償却費」でしたよね。 この減価償却費を計上する際の仕訳方法には、2通りの方法、「直接法」と「間接法」があります。今回はこの2つの仕訳方法についてご紹介します。 ◎仕訳方法①「直接法」とは? 直接法とは、直接購入した固定資産から価値を減らしていく方法です。 <例:XXX万円の車両運搬具を購入した場合> ・考え方…直接、固定資産科目「車両運搬具」の金額を減らす仕訳をする。 ①結果を考える…車両運搬具の価値がXXX万円目減りした ⇒ 帳簿の右(貸方)に「車両運搬具XXX万円」と記入 ②原因を探る…車両運搬具の減価償却費がXXX万円発生した ⇒ 帳簿の左(借方)に勘