万能細胞(ES細胞)を疑似的なヒト胚(ガストロイド)に変化させることに成功したガストロイドには外胚葉・内胚葉・中胚葉が存在するガストロイドは倫理や法規制から自由であり、実験体として利用できる 胚性幹細胞(ES細胞)は理論上、体を構成する全ての組織に分化する能力を持ちつつ、無限に増殖させることができる万能の細胞です。 イギリス、ケンブリッジ大学の研究者は、この万能性を利用して、ES細胞から「疑似的なヒト胚(ガストロイド)」を創り出すことに成功しました。 この疑似ヒト胚は精子も卵子も必要としないまま受精卵のように成長して、神経系を構成し、初期胎児に似た頭部と尾部を持つ半月状の構造を作りました。 現在、多くの国では受精卵を14日齢以上培養されることが法律で禁止されています。 しかし、今後研究者たちはこの疑似ヒト胚を利用することで、制限なくブラックボックスと化していた人間の発生・発達過程を解明でき