大津市のいじめ問題への対応に当たってきた沢村憲次教育長が15日、市庁舎内で襲われるという事件が起きた。逮捕された大学生は「教育長は真実を隠している。許せないと思った」と供述しているという。 市や市教委に批判が相次ぐ中、教育行政トップを狙った今回の事件に、関係者らに衝撃が走った。 沢村教育長は午前7時50分頃、庁舎2階の教育長室に入った直後に襲われた。 大学生はどうやって侵入したのか。大津署によると、居合わせた市教委職員は「(大学生は)教育長の後を付けた」「待ち伏せしていた」などと証言しているが、内容が錯綜(さくそう)しており、はっきりしないという。 いじめ問題への対応で市などへの批判が強まるなか、県警は1日に数回、自殺した男子生徒が通っていた中学校と、市教委が入る市役所周辺をパトカーで巡回していたという。 事件の後、庁舎につながる通路2か所には規制線が張られ、大津署の警察官が現場保存のため