「好きな本は何ですか?」。企業の採用面接でこのような質問が「不適切」とされるのはなぜなのか。『ABEMAヒルズ』ではノンフィクションライターの石戸諭氏とその背景を考えた。 【映像】就職差別につながるNG質問 滋賀県教育委員会は高校生の就職試験を行う企業に対し「不適正な質問」を行わないよう呼びかけているが、その不適正な質問には「愛読書」「尊敬する人物」などが含まれている。 さらに、厚生労働省も「公正な採用選考の基本」を定め、事業主向けのリーフレットにおいて「場を和ませるつもりで、家族や出身地に関することを聞いている」「思想や信条に関すること、愛読書などについて聞いている」などを採用面接では「不適切」と記している。 なぜ、「好きな本」を聞いてはいけないのか? 島田法律事務所の島田直行弁護士は「思想や心情といったものは本来的に個人の自由とされ、採用選考において考慮されるべきではない。思想などを間