製品・サービス・組織・システムといったモノゴト(対象[1])は、それ自身に内在し永久不変の性質を様々もつ[2]。例えばあるリンゴは固有の大きさ・糖度などを特性として有している[3]。これらの集まりが明示的・暗黙的・義務的なニーズ・期待を満たす程度を品質という[4]。 定義から明らかなように、品質は特性の強弱ではない。品質は特性と要求の一致度である。例えば甘いリンゴ、すなわち高い糖度特性をもつリンゴがあるとする。このとき「このリンゴは糖度特性が高いので品質が良い」とはならない。リンゴが甘味処への卸売を予定していれば「高い糖度特性は甘味処のニーズと一致するので、このリンゴは品質が良い」となるし、リンゴが観賞用であれば「糖度特性は見た目に影響せずサイズ特性も平凡で観賞にマッチしないので、このリンゴは品質が低い」となる[5]。 品質が特性と要求の一致度であるため、「高品質」が指すところは(異なる要
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