香港誌「亜洲週刊」は30日までに、中国の習近平国家主席が、4カ月前に東シナ海での防空識別圏の設定を決断していたと報じた。中国軍の最高決定機関である中央軍事委員会に近い消息筋の話として伝えた。習氏は同委員会主席も兼務している。 同誌によると、識別圏の設定は、以前から軍が提案していたが、共産党指導部は取り上げてこなかった。習氏は4カ月前に設定を決断した際、日中関係が「資源の争いから、戦略的争いへと変わった」との見解を示したという。 また、中国国防省の当局者は今後、黄海や南シナ海にも防空識別圏を設けるとの考えを明らかにしたという。(共同)