『亭主元気でマゾがいい!』(六反りょう/講談社) カップルや夫婦関係の円満の秘訣はなんだろうか? 食の好みや趣味、価値観の一致。一般的にはそう考えられているはず。けれど、なによりも大事なのは、もしかすると「性癖の一致」なのかもしれない。だって、『亭主元気でマゾがいい!』(六反りょう/講談社)を読む限り、それ以外考えられないのだ……! 本作は、SMバーの元女王様である著者と、生粋のマゾ男である旦那さんとの馴れ初めを描いたコミックエッセイ。これ以上ないくらい性癖が合致したふたりの生活ぶりが、赤裸々にまとめられている一冊だ。 ふたりが出会ったのは、もちろんSMバー。六反さんが女王様として働く店に、マゾ夫は新規の客としてやって来たという。そして、出会い頭に六反さんの「SMカウンター」が発動。彼を相当なマゾだと見抜いた六反さんは、初対面でいきなり亀甲縛りをお見舞いしたのだとか。その時、彼が興奮の絶頂