格差と若者の非活動性について (内田樹の研究室) Q1.現在、世界では、経済格差(世代間格差ではなく、金持ちとそうではない人との格差)や社会への不満に対して、多くの若者たちが声を上げ、デモを起こし、自分たちの意見を社会に訴えようと行動しています。翻って日本ではここ数十年、目に見える形での若者の社会的行動はほとんど見られません。これだけ若者たちにしわ寄せが行く社会になっているのに、そして政策的にも若年層に不利な方向で進んでいるのに、若者たちはなぜ、社会に対して何かを訴えたり行動したりしないのでしょうか? それは特に不満を感じていないからなのか、それともそうした行動に対して冷めているのか。あるいは社会的に連帯するという行為ができないのか。ネットにはけ口が向かっているだけなのか。内田さんはどのようにお考えでしょうか? なぜ若者が何も言わないのか? 答えは単純。「言っても無駄だと思っているから」。
まえがき 今の日本ほど、当たり前のことが当たり前にできていない時代も珍しいのではないでしょうか。 「人の生き方として正しいか、正しくないか」という庶民感覚や社会常識は後ろに押しやられ、常に「損か、得か」が判断において優先されます。 自らの既得権益を守るためには人間としての誇りすら捨ててしまっている大人がこれほど多い世の中(世間)では、子供たちが未来の自分に夢や希望を持ちながら健全に育っていくのはかなり困難なことではないかと思います。 人間というのは本来、ごく例外を除けば、まともな精神を持っているものです。 おかしいと感じながら不正を働くのは多くの人にとって非常なストレスを伴うはずです。 にもかかわらず、自分の属する組織(業界団体、会社、労組など)の小さな人間集団の利益のためには、エゴむき出しの行動をしたり、問題があっても表ざたにせずに隠すことが本気でできてしまうのはなぜか。 しかし、心のど
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く