この京介と桐乃の壁である強い嫉妬心の意識は最後の人生相談時の通知表を見せてもらう場面と、アメリカで桐乃を説得する場面から大きな変化をみせた。 渡米のきっかけは、桐乃からのメールであるが、これが届いたときは「どうせ上手くいっている、自慢話だろう」というような語りが印象的で、ようやく届いた連絡のまえに安心しきっている程であったが、後に桐乃が体調を崩し上手くいっていないことを知る。 アメリカでは桐乃がどれだけ強い思いをもって陸上にうちこんできたか、またそれでも通用せず、必死にもがいている姿を目の当たりにして、日本での桐乃の栄光にたいする嫉妬心に影響を与え、何より桐乃を心配し取り返しがつかなくなる前に間に合ってよかったと安堵する。 その後、あれこれ理由を話し桐乃を必死に説得するが断固として折れず、最後は京介の本音から「おまえの都合なんか知ったこっちゃねえ! いろいろもっともらしいこと言ったけどさ!