原作者の海法紀光は、コミックス1巻のあとがきで、食事中に浮かんだ「学校の教室で、楽しそうにお茶会をしている女の子。そして窓の外から見える荒れ果てた都市」という情景が本作『がっこうぐらし!』の着想の基になったと語っている。そのイメージを想像通りにイラストにしてくれる作画担当の千葉サドルとの出会い、自分の構想を面白いと感じてくれた人達との数々の縁によって本作が生まれたとのこと。 第1巻 高校3年生の丈槍由紀は「学園生活部」という、その名の通り学校で食事や寝泊まりをしながら、生活する部活に所属している。設備の充実した校内、親しい生徒達、そして部員の恵飛須沢胡桃、若狭悠里、顧問を務める佐倉慈の三人と楽しく生活する由紀だったが、実はそれはすべて、由紀が見ている幻であった。現実の校内は、由紀が見ている世界とはまるで違う悲惨な状態となっており、校内には「かれら」と呼ばれるゾンビのような、動く人間の死体で