【投資ストラテジーの焦点(296号)】 (1) 過去最高収益への回復 必要条件「モデル転換」、十分条件アベノミクス 2013年度の企業業績(税引き利益)は、2008年度の過去最高水準を超えた。ROE も過去ピ ーク水準をほぼ回復、収益力は完全に長期停滞を抜け出した。この一義的要因が円安転換 にあることは言うまでもない。それをもって、外部環境頼みの一時的増益とシニカルにみ る見方もある。しかしそれは一面的解釈である。確かにドル/円レートは83.1円から100.2円へ(+20.6%)、ユーロ/円レートは107.1円から134.4円へ(+25.5%)と増価したが、 それだけでは過去最高利益はおぼつかなかったであろう。最大の理由は、日本企業がモデル転換に成功したことにある。日本企業のモデル転換とは、日本経済の価値創造のパター ンの転換である。戦後一貫して続いてきた「失業の輸出」モデル(価値収奪モデ
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