カワハギ科の一種で猛毒を持つ「ソウシハギ」が、兵庫県淡路市の岩屋港周辺でシラス漁の網にかかったり、釣り上げられたりしている。 主に熱帯の海に生息する魚だが、温暖化の影響で、数年前から同港周辺でも確認されるようになったという。淡路島岩屋漁協(淡路市岩屋)は、誤って食べないよう、ホームページなどで呼びかけている。 県水産技術センター(明石市)によると、ソウシハギは主に沖縄や高知などに生息するが、温暖化により徐々に北上している。水色で波状の線と、茶色の斑点があり、尾びれが大きいのが特徴で、体長は50~60センチ。形はウマヅラハギに似ている。 ソウシハギは「パリトキシン」という毒を内臓に持っている場合があり、個体によっては、フグ毒「テトロドトキシン」の約70倍の毒性があり、微量でも食べれば死亡する可能性があるという。 県内では、2004年10月に、新温泉町で確認。淡路島岩屋漁協の岸本保理事(48)