仏教伝来前の火葬例も確認されており、縄文時代の遺跡からも、火葬骨が出土している[1][2][3][4]。 弥生時代以降の古墳の様式の一つに「かまど塚」「横穴式木芯粘土室」などと呼ばれる様式のものがあり、その中には火葬が行なわれた痕跡があるものが認められている。それらは6世紀後半から出現しており、最古のものは九州で590年±75年の火葬が確認されている。2014年(平成26年)2月、長崎県大村市の弥生時代後期(2世紀頃)の竹松遺跡における長崎県教育委員会の発掘調査により、火葬による埋葬と見られる人骨が発見されている[5]。 古墳時代にかけて古墳の造営がピークを迎えたが、仏教の受容と大化の改新により火葬への切り替えが進む[6][7]。大化2年(646年)には薄葬令が発布された。文献記録上、日本で最初に火葬された人物は仏教僧の道昭(元興寺の開祖)で、文武天皇4年(700年)に火葬された。これにつ