毛孔一致性(つまりは、各毛穴ごと)の角化性丘疹が見られる。家族性の例が多くみられるため、常染色体優性の遺伝性皮膚疾患とされる。極めてありふれた症例であり、臨床的に診断は非常に容易である。 古くはビタミンAの欠乏、ホルモン代謝異常、脱脂線機能異常などが原因と考えられていたが、Zouboulisらの報告によれば18p11.3のlamininα1鎖遺伝子の変異が原因と見られており、更なる研究が待たれる所である[3]。 小児期に発症し、思春期に増加する傾向がみられる。男女の別による差違は見られない[4]。しかしながら疫学上非常にありふれた症例であり、ただの生理現象とみなす向きもある。詳細な調査が行われた例は少ないが、多くの人種で見られ、また日本の小学4 - 6年生の23%に見られたとの報告があるほか[5]、海外では14歳女児の80%に見られた、という報告がある[6]。 また、尋常性魚鱗癬、アトピー