情報システムを開発するときは、OSの内部構造や細かな動作を意識することはあまりありません。それに対して組み込みシステムはOSと密接に関連しているため、OSのアーキテクチャの知識なしに組み込み開発はできません。 前回は、Windows Embedded CE 6.0がコンポーネント形式のアーキテクチャを採用していること、そしてメモリ空間がユーザースペースとカーネルスペースの2つに分かれていることを説明しました。 さらに今回から4回にわたって、Windows Embedded CE 6.0のアーキテクチャを理解するうえで重要な「メモリモデル」「スケジューラ」「同期オブジェクト」「割り込み」について説明します。まず今回はメモリモデルです。 アプリケーションがクラッシュしてもカーネルに影響しない Windows Embedded CE 6.0は、以前のバージョンに比べ、カーネルのアーキテクチャが大
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