中国の温家宝首相、韓国の李明博大統領が21日、日中韓首脳会議出席のため来日し、菅直人首相とともに東京電力福島第1原発の周辺住民が避難している福島市の体育館を訪れ、被災者を激励した。日本政府の事故対応に不信感を募らせる中韓首脳は、菅首相との友好演出には関心が薄く、個別のパフォーマンスに精を出した。 午後3時すぎ、福島市のあづま総合体育館で合流した3首脳は、風評被害を受ける福島県産のミニトマトなどを試食し、安全性をアピール。菅首相は「食べてもらって本当にありがとうございます」と2首脳に礼を言った。 李大統領は韓国の子供たちのメッセージを書いたうちわなどを大量に持参。体育館内の避難ブースにあぐらをかいて座り、子供たちの頭をなでて回り、帰り際は被災者の握手攻めにも笑顔で応じた。 温首相も子供たちにパンダのぬいぐるみ、大人にはポロシャツやラジオなどを大量にプレゼント。高齢者らと膝詰めとなり「気を落と