日本未来の党(所属国会議員17人)は27日、小沢一郎氏系の15人による「生活の党」(森ゆうこ代表)と、嘉田由紀子代表(滋賀県知事)の「日本未来の党」に分裂した。亀井静香氏は離党し、未来側に残った国会議員は阿部知子副代表1人。衆院選で9人が当選したことで受け取れる政党交付金はすべて生活が引き継ぎ、未来は政党要件を満たさない政治団体として存続する。政党を作っては壊すことで政界を生き抜いてきた小沢氏に「壊し屋」の実績がまた一つ加わった。 「あまり傷が深くならない方がいいと私が判断した」 嘉田氏は27日、公務で上京中の東京都内で、分党を決断した理由を語った。小沢氏を「一兵卒」の立場に押しとどめることで党運営の主導権を維持しようとした嘉田氏と、小沢氏の共同代表起用を求めた旧「国民の生活が第一」系議員の対立は、文書でののしり合う泥沼状態に達していた。 24日夜に開かれた両院議員総会で対立が決定的