全日本空輸と日本航空が相次ぐ機体トラブルで「ボーイング787」の運航を停止してから2月16日で1カ月になる。日米の運輸安全委員会が調査中だが、搭載しているリチウムイオン電池(バッテリー)の出火や過熱の原因究明は難航し、運航再開の見通しは立っていない。 B787の部品点数は100万~300万点といわれ、自動車の100倍だ。100万点以上の部品があるロケットの場合、基幹部品に重大な故障があれば、半年以上、打ち上げが延期されることもある。B787の復旧に時間がかかると、それだけエアライン(航空会社)やB787の機体に関係している企業の経営のリスクが高まることになる。 B787の価格は1機200億円前後。引き渡し済みのものを含め、受注は850機で、総額17兆円。それだけに、日本の部材供給メーカーの期待は大きかった。 基本設計は米ボーイング社が行ったが、主翼や胴体部分など、機体の35%は日本企業が製
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