韓国サムスン電子の日本法人の一つである日本サムスンの代表取締役に、ソニーの元業務執行役員、鶴田雅明氏(57)が就任していたことが23日、明らかになった。サムスンは鶴田氏をトップに迎え入れることで、日本市場での法人顧客の開拓につなげる狙いがあるとみられる。 サムスンの日本事業は、法人向けビジネス中心の日本サムスンと、スマートフォン(高機能携帯電話)など一般向けビジネス中心のサムスン電子ジャパンで構成されている。鶴田氏は今月1日付で日本サムスン代表取締役に就任した。 ソニー時代、鶴田氏は平成16年に業務執行役員に就任。半導体事業本部の副本部長、ゲーム子会社のソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の最高技術責任者(CTO)を経て、23年6月から技術渉外を担当。昨年10月末で退社していた。