キンタマふたつ。の意味が分からなかった。 だって、お父さんを見ても、おちんちんのうしろについているものは1つだったから。 贔屓目に見れば、ふたつあるように見えなくもないかなぁ、くらい。 何度か性経験はあったけど、キンタマの謎を解明したいと打ち明けられるまで仲良くなれた人はいなくて、 20歳になってから、はじめて、当時の彼のキンタマをじっくりと触ることができた。 わたしは感動した。 あのおちんちんのうしろのぷよぷよの中に、確かに、まるいものがふたつ入っていた。 わたしが今まで見ていたトランクスの裾からはみ出たおとうさんのアレは、正確には、キンタマではなく玉袋だったのだ。 ひとつの玉袋の左右にスペースがあって、その中にキンタマがひとつずつ入っていたのだ。 誰もこんなこと教えてくれなかった。 目で見て、さわって、確かめることの重要性を再認識させられた。 ひとつ大人になった20歳の夏だった。
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