東日本大震災で店が大破した宮城県石巻市の鮮魚店「プロショップまるか」(社名は「まるか中央鮮魚」)が、5月末に店を再稼働させたのに続いて、8月からはインターネットによる鮮魚の販売を始めた。 まるかのホームページをのぞいていただければ分かるように、筆者が勝手連のようにボランティアで支援している店だが、震災復興に向けての1つの試みとして、紹介したい。 魚を知り尽くしている「おさかな道」の師 筆者がまるかの復興に協力することになったのは、店主の佐々木正彦さんにほれたからだ。新聞社の石巻支局長として2008年1月に赴任した時に、魚に詳しい魚屋さんだと、石巻魚市場の須能邦雄社長に紹介されて、まるかに通うようになった。 魚市場の仲買人であり、小売りもするのだから、魚に詳しいのは当たり前だが、それぞれの魚の生物学的な知識から魚にまつわる伝承まで、多岐にわたって知っていることに驚いた。まさに「歩く魚事典」で