■貴重な地図であり羅針盤:思想地図 東浩紀氏編集の思想地図は、発売以来欠かさず読んで来た。それは広く一般の人が読むことができるほど平易ではなく、参入するためには一定のハードルを越えなければならない。現代日本ではすっかり衰退してばらばらになってしまった『思想』の断片を拾い集める根気と、自分の頭を使って考えることを最低限要求される。人々がすっかりその習慣を無くしてしまった今、そのハードルは限りなく高く見える。だが、ひとたびある程度準備ができてその世界に参入してみると、身近にありながら気づくことのなかったものがいかに沢山あったかを知って驚くことになる。そして、思想地図が今の日本では希有の『地図』であることに気づくだろう。ここに時代がそっくり写し取られ、地図として一覧できる。もしかしたら、地図というより『羅針盤』と言ったほうがいいかもしれない。日本の思想シーンを知るための地図であり当代有数の羅針盤
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