3月22日、キプロスの銀行預金総額の半分弱は非居住者の預金で、その大半はロシア人が占めるとみられているが、ロシアはなぜ動こうとしないのか。写真はプーチン露大統領の画像を掲げるキプロス在住のロシア人。キプロスの首都ニコシアで撮影(2013年 ロイター/Yannis Behrakis) モスクワを訪れていたキプロスのサリス財務相は、ロシア側との協議で成果を得ることなく帰国の途に就いた。欧州連合(EU)はキプロス支援の条件に預金課税を求めており、これが実施されればロシアの個人や企業にとって大きな痛手だ。キプロスの銀行預金総額約700億ユーロのうち半分弱は非居住者の預金で、その大半はロシア人が占めるとみられているからだ。