「もし寄付するのが楽しかったら、あなたは洗脳されて騙されている可能性がある」 と話すのは、過去にはオウム真理教の信者を脱洗脳し、現在では書く本のほとんどがベストセラーとなる脳機能学者・計算言語学者の苫米地英人博士だ。「東日本大震災」を機に、日本でも寄付への関心が強まり、街角からコンビニまで、いたるところで様々な人が募金活動を行っている。一方、寄付を悪用する団体があるという噂もあるが、果たしてそれは本当なのか、苫米地博士に伺った。 ――寄付を楽しむことは間違っているのでしょうか? 間違っているかどうかいう以前に、寄付を楽しい行為に見せて稼ごうとする集団がいて、そういう人たちに騙されてはいけない、ということだね。 日本で著名な慈善団体でさえ、会計報告を見れば実際に利用されているお金が非常に少ない団体があって、寄付金の多くは職員の給料や設備に使われている。つまり彼らはビジネスをしているだけなの。