JR東日本、日清カップヌードル(シュワルツェネッガー)、マグライト、無印良品など、数々の広告写真を手がける藤井保さん。世界中を飛び回り、自然や人と向き合いながら、空気を切り取るような独自の世界を写し出しています。 今回は、展覧会小冊子のロングインタビューの中から、一部をご紹介します。 駅長と日本の原風景を撮る「JR東日本」 1992〜93 これは、92年から始まって、2年半ぐらい続きました。大きなキャンペーンにも関わらず、現場で出会うドキュメンタリー性を取り入れて、 仕事が成立したことが、すごく嬉しかったですね。この仕事は、有名観光地はあえてあまり撮っていないんです。 JR東海の“そうだ京都、行こう。”が、観光旅行だとすると、こっちは本当にふるさとを訪ねるというか、日本人を探す、 日本の原風景を探しに行く旅、そんな気分で作りました。 東北の原風景を背景に、駅長が語りかけるという