こうした速いペースでOpenStackインフラが拡張を続けている理由を、石井氏は森と木にたとえて説明した。NTTドコモのOpenStack推進チームでは、安定的に予算を確保するためにも、まず「森」と表現できる大規模な社内システムをOpenStack上で稼働することに注力(具体的なアプリケーションについては明らかにしていない)。続いて「木」となる特定用途向けのアプリケーションを支援するという、2段階の取り組みが成功していると話した。 森となった業務システムは、ハードウェアのサポート終了を機に、OpenStackへ完全に移行した。大規模であり、動的な拡張が求められるシステムであるため、OpenStackには適していた。移行により、TCOは約22%低減したという。 森となるシステムで調達したリソースを有効活用するためにも、「木」となる、より小規模なシステムをOpenStackで動かしてもらう必要