誰でも、オーディションや本番前は多かれ少なかれ緊張するものです。 緊張ってとってもイヤなものですよね。 私も映像の仕事を始めた頃は、どうやって演じたらいいのかも全く分からず、毎日不安と緊張の日々でした。胃潰瘍になりかけて倒れたこともあります。 「緊張」とは、ガチガチに身体に力が入って固まっている状態です。 恐ろしい敵を前にして、いままさに自分の身体に与えられる(かもしれない)攻撃に耐えるように、筋肉を固くして身構えているわけです。呼吸は荒くなり、動悸は激しくなり、イヤな汗が出てきます。 さて、これらはすべて「見えない敵の攻撃から身を守るため」の身体の反応です。 それは、実際の仕事や演技の場では何の役にも立ちません、というよりも、その為にせっかくの実力が発揮できないことがあります。 「適度な緊張」(ドキドキ、ワクワク)は、テンションを高めるのに役立ちますが、「弱気や恐れが生み出す緊張」(ビク