宮崎駿は、長編映画を、 ひとりでぜんぶ作りたい人です。 どんなに細かい部分に至るまで、 ほんとは、ひとりで作りたいと……。 しかも、作品をいつも細部からはじめる。 まだ、何を作るのかさえわからないときに、 まず、主人公の髪型や洋服を決める……。 他の人は、クチを出せなくなりますよね。 最近、ある人から、 西洋と日本の建物のつくりかたの 違いを聞いたときに、 宮崎のそのやりかたに納得がいったんです。 西洋は、教会をはじめ、 ほとんどが、空から見て 左右対称になるような設計図を作るんです。 ところが日本の江戸時代の屋敷には、 設計図なんてない。 あれはひとつの部屋の 床の間の横の棚の、引き戸の金具から 作りはじめるらしいんですよ……。 ひとつの部屋を設計するときに、 その部屋のことだけしか考えていない。 で、ひとつの部屋ができたら、 隣はどうしようということになるから、 上から見たかたちは ほ
休暇! 学生の長女が半年の予定で東京にいる。ドイツの会社の日本法人でインターンをしているのだが、その彼女が「風邪を引いた」と電話をしてきた。「じゃあ、明日は会社を休んで、寝てなさい」と言う私に、「いやよ。そんなことをしたら、あと5日しかない有給休暇が減っちゃう」と不機嫌。 「だって、病気なんでしょ。なぜ有休を使わなければいけないの?」と私。すると、娘は一瞬の沈黙の後に、「ママ、日本ではそうなのよ!」と、ぶっちぎれた。「だから、皆、熱があって死にそうでも出勤するのよ。ママは何も知らないんだから!」 それを聞いた私は、「ははー、外国人、しかもインターン生だから差別されているのだな」と考えたが、それは大きな間違いだった。 そのあと、念のために日本の友人知人に問い合わせてみたら、「もちろん、病気の時は有休を使う」とか、「風邪で休むこと自体、なかなか言いにくい雰囲気がある」とか、「病休はそんなに軽く
クラウンコンフォートやセドリックセダンは、なぜモデルチェンジしないで今も昔のままの形で売ってるのですか?(パンビー) クラウンコンフォートとセドリックセダンは、現在はそのほとんどすべてがタクシー車両として使われていますよね。 そのタクシー業界から、モデルチェンジの要望がまったくないのだそうです。つまり「このままでいい」ということです。 現在のクラウンコンフォートが発表されたのは1995年。セドリックセダンはなんと1987年です!恐るべき長寿ですが、タクシーの場合、一般的な乗用車とは求められる要素が違います。 まず、後席の広さやトランク容積をなるべく広く取りつつ、メーターや無線機などのタクシー用機器を設置するスペースが必要です。 あと大事なのは耐久性。30万キロ走るのですからこれは極めて重要ですね。 逆に言うと、それさえ満たせばいいのです。ロンドンタクシーが長年モデルチェンジしていなかったの
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