今年、ラジオ界にあるひとつの大きな変化があった。ビデオリサーチから発表された「6月度首都圏ラジオ個人聴取率調査」において、TBSラジオが単独首位をJ-WAVEに明け渡し、2001年8月から続いた119期・19年10カ月にわたる連続首位記録が途切れることになったのだ。しかし、同局の編成部門であるUXプランニング部長・萩原慶太郎氏は「社内に大きな動揺はない」と語る。その背景には「聴取率1位をとることがすべてなのか」などといった問題提起があり、実際に「スペシャルウィーク」(聴取率調査週間に通常放送と違う企画やゲスト起用をする取り組み)を廃止するなどといった改革を行った。萩原氏が「他局との争いには興味がない」と語るTBSラジオの“独自戦略”とは。 【写真】“おもちゃの銃”でリスナーを撃つ爆笑問題・太田光 ■“スペシャルウィーク”に生じた疑問「この調査を信じ続けることは正しいのか?」 ――TBSラジ