カルチャーナビ : 今月の人・今月の情報 古今東西の名著を読み解く、読書バラエティ『100分de名著』。伊集院光さんは10年以上にわたり出演している。番組で取り上げた本から、伊集院さんが気になった作品を、さらに深掘りしていく書籍シリーズも大好評。第2弾では『おくのほそ道』(松尾芭蕉)、『ペストの記憶』(ダニエル・デフォー)、『ピノッキオの冒険』(カルロ・コッローディ)をチョイス。この3冊を選んだ理由とは? 名著を読み進めていったら、あの頃の僕に出会いました ────伊集院光さん 「根っからの読書家ではなかった僕から見て、教科書で知るメジャーなもの、時代に即しているもの、実はマニアックな内容のもの……と、変化をつけました。例えば『ピノッキオの冒険』は、僕もアニメ映画で入ったわけですけれども、原作をひも解くと、作者がやけっぱちで書き始めた児童文学だった。ピノッキオもいい子ではないんです。やさぐ